要介護1はデイサービスを週5回通える?回数制限や費用を紹介
「要介護1でも、デイサービスに週5回通えるの?」
介護サービスの利用を検討している方やご家族の中には、そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。特に、日中ひとりにしておくのが不安な方や、介護をする家族の負担が大きい場合は、週に何度でも通える方が安心ですよね。
実は、要介護1の方でも、条件を満たせばデイサービスを週5回利用することは可能です。ただし、回数に制限がないからといって自由に通えるわけではなく、「区分支給限度額」や費用の仕組みなど、いくつか押さえておくべきポイントがあります。
この記事では、要介護1の方がデイサービスを週5回利用できるのか、また実際にかかる費用や利用時の注意点についてわかりやすく解説していきます。ご家族の介護計画を立てる上で、ぜひ参考にしてください。

取締役/理学療法士上村 理絵
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要介護1でもデイサービスを週5回通うことが可能
結論、要介護1でデイサービスを週5回使うことは可能です。ここでは、デイサービスの利用回数について、下記の内容で解説します。
デイサービスに回数制限はない (要介護区分1〜5の方)
デイサービスの利用回数について、実は制度上の「回数制限」は設けられていません。つまり、要介護1の方であっても、週5回、あるいはそれ以上の頻度で通うこと自体は可能です。
介護保険制度では、利用回数ではなく「区分支給限度額」という1か月あたりの利用限度額が設定されており、その範囲内であれば何回でもデイサービスを利用できます。
ただし、要介護1の区分支給限度額は要介護2以上に比べて少なめに設定されているため、実際に週5回通うには費用やサービス内容をよく検討する必要があります。
また、施設によっては受け入れ体制の関係で希望する頻度での利用が難しい場合もあるため、事前にケアマネージャーや施設に相談しておくと安心です。制度的には可能でも、実際の利用には個別の調整が必要となることを理解しておきましょう。
なお、詳しくは後述しますが、要介護1の区分支給限度額(単位)は16,765単位です。
一般的には週1回から2回利用
制度上は週5回の利用も可能とはいえ、要介護1の方が実際にデイサービスを利用する頻度は、一般的に週1回から2回程度が多い傾向にあります。
週の利用回数が少ない理由は、要介護1の状態が比較的軽度であり、自宅での生活がある程度可能だからです。
また、先述した「区分支給限度額」の範囲内で利用できる回数にも限りがあるため、無理なく利用できる頻度として週1~2回を選ぶケースが多いのです。
加えて、家族による介護や訪問介護など他サービスとの併用を組み合わせて、バランスよく介護プランを立てる方も少なくありません。
頻度を増やすことで家族の負担を減らしたい場合には、ケアマネージャーと相談しながら、無理のない範囲でプランを調整することが重要です。
要介護1でデイサービスを利用する費用
要介護1でデイサービスを利用する際の費用について、下記の内容で解説します。
介護費用算定に必要な前提知識
要介護1でデイサービスを利用する際の費用を算定する場合は、以下2点の前提知識が必要です。
介護費用は1単位10円が基本
介護保険サービスの費用は、全国共通で「単位」という仕組みを用いて計算されます。単位は、原則として1単位=10円と換算されるのが基本です。
例えば、デイサービスの基本サービスが1回あたり370単位であれば、サービス料は1回3,700円となります。
ただし、通常は介護保険として1割負担で利用できるため、自己負担額は370円です。
また、地域によっては「地域区分単価」が加算されるため、単位が10円を少し上回るケースもあります。入浴や個別機能訓練のオプションがある場合は、サービス加算として1回あたりの総単位数は増加します
費用を正確に把握するには、こうした単位の計算方法と加算制度について知っておくことが重要です。
詳しくは「要介護 1 デイ サービス 費用」で解説しているので、参考にしてください。
デイサービスの種類によって単位が変わる
デイサービスと一口に言っても、施設の規模や提供するサービス内容によって、単位数である介護報酬は異なります。
特に、厚生労働省ではデイサービスを月間利用者数に合わせて「通常規模型」「大規模型(Ⅰ)」「大規模型(Ⅱ)」「地域密着型」などに分類しており、それぞれに設定されている基本単位数が異なります。
例えば、月間利用者数が750人以内の通常規模型デイサービスと月間利用者数が450人以内の地域密着型デイサービスでは、同じ要介護1の方でも1回あたりの単位数に差が生じることがあります。
さらに、サービス提供時間によっても単位数が変動します。
そのため、どのタイプのデイサービスを選ぶかによって、1回あたりの費用や支給限度額への影響も変わってくるのです。利用前には、施設の種別や提供時間を確認しておくことが、予算内での上手な活用につながります。
通常規模型デイサービスの費用
要介護1の方が通常規模型のデイサービスを利用する場合、サービス提供時間によって介護報酬(単位数)が異なります。デイサービスの費用は1回あたり、基本単位数にオプション加算を加えたうえで、地域加算を掛け合わせ、最後に自己負担割合をかけて算出します。
【デイサービス費用の1回あたりの計算方法】
(基本単位数+オプション加算)×地域加算×自己負担割合
以下は、要介護1の方が通常規模型デイサービスを1回利用した場合の基本単位数を、サービス提供時間ごとにまとめた表です。
利用時間 | 要介護1の単位数 (1回あたりの自己負担額) |
---|---|
3時間以上4時間未満 | 370単位(370円) |
4時間以上5時間未満 | 388単位(388円) |
5時間以上6時間未満 | 570単位(570円) |
6時間以上7時間未満 | 584単位(580円) |
7時間以上8時間未満 | 658単位(658円) |
8時間以上9時間未満 | 669単位(669円) |
費用を抑えるためには、利用頻度や時間、加算の有無などをケアマネージャーと相談しながら調整することが大切です。
通常型デイサービスを週5回利用した際の費用シミュレーション
要介護1の方が、通常規模型のデイサービスを週5回(月20回)、8時間以上9時間未満の時間帯で利用した場合の費用シミュレーションをしてみましょう。
この時間帯の基本単位数は1回につき、669単位です。この条件で週5回利用すると、以下の計算になります。
669単位 × 20回 = 13,380単位
要介護1の区分支給限度額は月16,765単位のため、理論上は限度額の範囲内で通うことが可能です。
ただし、他の介護サービスと併用しているケースやサービス加算が追加される場合は、限度額を超えることもあり得ます。
要介護1でデイサービスを週5回利用する際は区分支給限度額に注意
要介護1の方がデイサービスを週5回利用する際に、特に注意したいのが「区分支給限度額」の存在です。
「区分支給限度額」は介護保険サービスにおける月間利用の上限で、要介護1の限度額は全国一律で月に16,765単位までと定められています。地域による違いはなく、日本全国どこでも同じ単位数が適用されます。
区分支給限度額を超えた場合、超過分のサービスは介護保険の対象外となり、全額自己負担です。特にデイサービスを週5回ペースで利用すると、施設の利用時間や加算内容によっては限度額を超えるケースも考えられます。
介護費用が家計を圧迫する可能性もあるため、利用頻度を増やす際は、あらかじめケアマネージャーや施設と相談し、1か月あたりの総単位数を確認しておくことが大切です。
無理のない範囲でサービスを組み合わせることで、経済的負担を抑えつつ、安心して介護を受けることができます。
要介護1でデイサービスを使うならリタポンテ型がおすすめ

リハビリ特化型デイサービスをお探しの方は、リタポンテ型のサービス利用がおすすめです。ここでは、リタポンテのサービスの特徴や体験談を紹介します。
リタポンテのサービス特徴
リタポンテは、「日本から寝たきりの人をなくし、介護が必要ない未来をつくる」という強い想いのもと、ただの通所介護にとどまらない、本質的なリハビリ支援を提供しています。
日本は長寿国である一方で、高齢者の寝たきり率は世界でも最も高く、わずか数日間の入院や“寝かせきり”で歩けなくなってしまう現実があります。リタポンテは、そうした“突然の寝たきり”を防ぐために、科学的根拠に基づいたアプローチを徹底しています。
理学療法士や言語聴覚士、看護師だけでなく、足病医や痛みの専門医など、専門性の高い医師とも連携。3ヶ月ごとの体力測定や口腔機能チェックを通じて、現在の身体状態と生活課題を客観的に評価し、オーダーメイドで改善プログラムを提案しています。
私たちが目指しているのは、「できるADL(生活動作)」ではなく、「しているADL」。つまり、訓練でできるようになったことが、実際の生活で“当たり前にできている”状態をつくることです。
「歩けるようになった」だけでは終わらせません。「歩いて買い物に行けた」「自分でトイレに行けた」――その実感こそが、本当の意味での自立であり、生活の質(QOL)の向上につながります。
そして、リタポンテのリハビリは、ご家族にとっても大きな支えになります。日々の介護の中で、「つい手を出してしまう」「どう接すれば自立につながるのかわからない」と悩まれることも多いはずです。リタポンテでは、そんなご家族の戸惑いや不安にも寄り添い、一緒に“見守る力”を育てていきます。
「歳だからしかたない」とあきらめていたことが、「できるかも」に変わる瞬間。その積み重ねが、高齢者ご本人の自信となり、ご家族にとっては未来への希望になります。
リタポンテは、ご本人の「もう一度、自分の力で生きていきたい」という想いと、ご家族の「少しでも安心して見守りたい」という願いの、どちらにも応えるリハビリ専門のパートナーであり、高齢者がいつまでも「役割を持って活躍し続ける」社会を目指し、プロダクティブエイジングを推進しています。
自宅で、自分らしく暮らし続けるために。人生の可能性を信じて、もう一度チャレンジしてみませんか。
リタポンテを利用した人の体験談
リタポンテでは、要介護1の認定を受けた方も、リハビリデイサービスを通じて、日常生活の楽しさを取り戻しています。
今回ご紹介するのは、神奈川県横浜市にお住まいの長谷川さんご家族の体験です。
コロナによる長期入院を経て退院されたお父様は、歩くこともままならず、ご家族も不安な日々を過ごしていました。そんな中、リタポンテにご相談いただき、週2回のリハビリを開始。最初はほんの数歩進むだけでも大変でしたが、スタッフが明るく寄り添いながら、一歩一歩着実にサポートしました。
リハビリに取り組むうちに、「今日は歩けた!」「疲れずに座っていられた!」と、少しずつできることが増え、ご本人もリタポンテへ通うのを楽しみにしてくださるように。半年後には、杖なしで歩行できるまでに回復され、ご家族からも「家の中が明るくなりました」とのお言葉をいただきました。

リタポンテでは、ご本人の体力や気持ちに合わせたリハビリを提供し、小さな成功体験を積み重ねることで自信と笑顔を引き出していきます。
「まだできるかも」と思える毎日を、一緒に作っていきましょう。