少々、むずかしい言葉の表現となっていますが、身体を使い、使えるようになる為に、たくさんの自己効力感を感じ、自尊心感情(自己肯定感、自信)を高め、取り戻し、行動・生活を変えていく…
その為に、幾通り、幾千通りでも諦めずに「できるかもと感じる仕掛け」をご提案してまいります。
リハビリ訓練により「日常での生活動作(ADL : activities of daily living)」はできるように身体機能・能力改善する可能性はありますが、そのできるようになった動作を、ご自宅で、生活の中でできているかがとても重要と考えております
私たちは「できるADLではなく」、「しているADL」にこだわっています。
例えば、脳梗塞の後遺症で運動麻痺が残ってしまい、動きづらかった手先や腕をリハビリ訓練で徐々に取り戻しても、日常で、その取り戻した手先を使う機会がなければ、回復した機能は衰退していきます。例えば、食事の際、「時間がかかる、こぼす」などの理由で、ついついご家族が補助してしまうことがあり、生活で活かされていないケースがあります。
大変ではありますが、ご家族に見守っていただく時間の使い方「待つ」ということが「しているADL」につながっていきます。このような事例は、ご利用者を支えているご家族も悩み、いろんな形で生活をしていくことを模索していると思います。私たちは、生活を支えているご家族と共にご利用いただいているご利用者を見守り、可能性をあらゆる手段で提案し、ともに動き、ご一緒に生活を支える一員としてサポートできる集団でありたいと思っています。