要支援1で一人暮らしをする注意点は?買い物などは出来る限り続けよう
要支援1は、生活の多くを自分の力でこなせる一方で、少しずつ身体機能の衰えが見え始める時期です。この段階で生活習慣を大きく変えてしまうと、かえって介護度が進行してしまう可能性もあります。
とくに、一人暮らしの場合は「必要な支援を受けながらも、自分でできることは続ける」といった姿勢が何より重要です。
買い物や家事、軽い外出など、日常の行動そのものがリハビリとなり、自立した生活を長く維持する鍵となります。
本記事では、要支援1で一人暮らしを続けるうえでの注意点や、寝たきりを防ぐために活用すべき介護予防サービスについて詳しく解説します。
取締役/理学療法士上村 理絵
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1.要支援1のおさらい
要支援1は、介護認定の中で最も軽い支援区分です。
食事・排泄・入浴など、基本的な生活動作は自力で行える状態ですが、掃除や洗濯、買い物といった家事の一部に支援が必要になります。
要支援2との違いは、支援が必要となる範囲の広さです。
要支援2になると、屋外での歩行や浴槽のまたぎ動作など、より多くの日常生活で支えを必要とする場面が増えます。また、介護予防サービスの利用内容や回数も広がり、デイサービスに通う頻度が増えるなど、より手厚い支援を受けられるようになります。
要支援の段階は、介護が必要になる前の予防期です。早めにリハビリやサービスを活用することで、生活機能を維持・改善し、要介護への進行を防ぐことが可能です。
2.要支援1の一人暮らし世帯は17.5%
厚生労働省が2022(令和4)年に公表した「国民生活基礎調査」によると、要支援1の認定を受けている人のうち、17.5%が単身世帯で暮らしています。これは、6人に1人が一人暮らしで生活している計算になり、決して少なくない割合です。
要支援1の段階は、まだまだ基本的な生活動作を自立して行えるため、介護予防サービスをうまく活用すれば、一人暮らしを続けることは十分に可能です。
3.要支援1で一人暮らしをするポイント
要介護1の状態では自立的な生活ができる部分が多く、一人暮らしも可能です。ここでは、要支援1の方が一人暮らしをするためのポイントを紹介します。
3-1.買い物や生活習慣は大きく変えない
要支援1と認定されたからといって、日常の買い物や生活習慣を必要以上に変える必要はありません。むしろ、多少時間がかかっても、自分の力で生活を続けることが大切です。
近年では、支援が必要になるとすぐに外部サービスへ頼るよう促す情報も多く見られます。しかし、要支援1の段階は、生活機能を維持・回復できる可能性が高い時期です。買い物に出かけたり、簡単な家事を自分で行ったりすることは、身体機能を保つうえで非常に効果的な訓練になります。
一方で、「支援が必要だから」と過度に介助に頼る生活に切り替えてしまうと、活動量が減り、筋力の低下を早める原因になりかねません。筋力が低下すれば、さらに動くのが億劫になり、寝たきり生活に繋がってしまうリスクもあるのです。
小さな外出や家事の積み重ねこそが、自立した生活を長く続ける力になります。焦らず、自分のペースでできる範囲の生活を守る姿勢が大切です。
3-2.やりすぎなバリアフリー化も避けるべき
安全のために住環境を整えることは大切ですが、必要以上のバリアフリー化はかえって自身の運動機能を低下させる原因になります。例えば、階段やちょっとした段差をすべて取り除いてしまうと、日常の中で自然に行っていた「昇り降り」や「つまずかないようにバランスを取る」といった動作の機会が減ってしまいます。
要支援1の段階では、こうした日常の小さな動きが貴重な運動機会です。動かない時間が増えるほど筋力やバランス感覚が衰え、要支援1から要支援2、さらには要介護3〜5へと進行してしまうリスクが高まります。
もちろん、転倒の危険がある箇所には手すりを設置するなど、安全対策は必要です。しかし「危険をゼロにするためにすべてを排除する」のではなく、「安全を確保しながら身体を動かす機会を残す」ことが、自立を長く保つためには重要です。
3-3.病気やケガで一気に介護度が高まることも
高齢者の場合、たった1回の入院が生活機能を大きく左右することがあります。入院中は活動量が極端に減るため、短期間でも筋力が一気に落ちてしまうケースが少なくありません。そのまま筋力が戻らず、退院後に要介護度が上がったり、寝たきりになってしまったりすることもあります。
このリスクを避けるために最も重要なのは、日頃から健康な状態を保つことです。健康を維持するには、食事や睡眠と並んで「適度な運動」が欠かせません。
定期的に体を動かすことで、筋力の維持だけでなく、免疫力や運動神経も高まり、転倒や病気による入院リスクを下げる効果が期待できます。要支援1は「まだ動ける」段階だからこそ、健康の土台を固めるチャンスといえます。
3-4.利用する介護予防サービスでその後が決まる
要支援1の段階では、どのような介護予防サービスを利用するかによって、今後の生活の質や自立度が大きく変わってきます。
例えば、一般的なデイサービスは社会的なつながりを保つ場としては有効ですが、運動機会があまり設けられていない施設も少なくありません。そのようなサービスだけに頼ってしまうと、身体機能の維持・改善という観点では効果が乏しい場合があります。
要支援1は、まだ筋力やバランス能力を回復・強化できる段階です。将来の生活を見据えるのであれば、単なる余暇の場ではなく、機能訓練などの運動を積極的に取り入れているサービスを選ぶことが重要です。
運動習慣を継続することで、介護度の進行を抑えるだけでなく、自分らしい生活を長く続けられる可能性が高まります。介護サービスは「受けるだけの支援」ではなく、「将来の自立を守るための投資」と考えることが大切です。
4.要支援1で一人暮らしを続けるならリハビリ専門デイサービスは必須
要支援1の段階では、自分でできることを保ち続けることが何よりも大切です。しかし、年齢とともに筋力やバランス感覚は少しずつ衰えていき、放っておくと介護度が進行してしまう可能性があります。
自宅での工夫だけでは限界があるため、専門的なサポートを取り入れることが重要です。
なかでも、リハビリ専門のデイサービスは、身体機能の維持・改善を目的としたプログラムが充実しているため、一人暮らしを長く続けたい方にとって欠かせない存在です。
単なる「支援」ではなく、「これからも自分の力で生活していくための土台づくり」として活用することで、介護度の進行を防ぎ、自立した生活を守れます。
次の項目では、リハビリ専門デイサービスの役割と、なぜ運動が要支援1の方にとって重要なのかを解説します。
4-1.運動以外に寝たきりを防ぐ方法はない
要支援1の段階は、まだ自立した生活を続けられる状態です。しかし、裏を返せば「寝たきりへの最初の分岐点」に立っているともいえます。対策を怠れば、数年のうちに要介護度が進行し、寝たきりになる可能性も十分にあるのです。
そのリスクを防ぐ唯一の方法が「運動」です。寝たきりになる最大の原因は、筋力が低下して座った姿勢すら維持できなくなることにあります。
一度筋力が大きく落ちてしまうと、自力で回復するのは難しく、介護度が一気に上がってしまうケースも少なくありません。
買い物や外出、歩行訓練、ストレッチといった日常の中の動作も、立派な予防策です。どんなに優れた設備や制度があっても、運動をしなければ寝たきりのリスクは避けられません。
だからこそ、リハビリ専門のデイサービスを活用して、計画的に身体を動かし続けることが何より重要です。
関連記事:寝たきりにならないためにできることは?今日から自分と家族ができる対策を紹介
4-2.リハビリ専門でないと機能改善効果は薄い
筋力や身体機能を効果的に維持・改善するためには、専門的な知識に基づいたトレーニングが欠かせません。年齢や体力の違いはもちろん、病気やケガ、障がいの有無など、一人ひとりの状況に合わせたメニューを組む必要があるため、専門職によるサポートが重要です。
デイサービスの中には、レクリエーションの一環として簡単な体操や軽い運動を取り入れている施設もあります。しかし、その多くは介護職員が独自に選定した内容であり、リハビリ専門職による機能訓練と比べると、改善効果はどうしても限られます。
寝たきりや介護度の進行を防ぐためには、ただ「動く」だけでは不十分です。身体の状態に合わせた最適な運動を、適切な頻度と強度で継続する必要があります。そのためには、リハビリを専門に行うデイサービスを選ぶことが、自立を長く保つ鍵となります。
5.要支援1の一人暮らしで利用したいリハビリ専門デイサービスの特徴
要支援1で一人暮らしを続けるには、リハビリに特化したデイサービスの活用が効果的です。ただし、「リハビリ」を掲げている施設であっても、すべてが十分な機能改善につながるとは限りません。
ここでは、長期的に自立した生活を維持するために、どのようなリハビリ専門デイサービスを選ぶべきか、その特徴を解説します。
5-1.機能訓練の時間が1時間以上取られている
リハビリによる機能改善をしっかりと実感するためには、訓練時間の長さが重要なポイントです。短時間の軽い運動だけでは、筋力やバランス機能の維持・向上に十分な効果が得られないケースも多く、結果的に介護度の進行を防ぎきれない可能性があります。
目安として、1時間以上しっかりと機能訓練の時間を確保しているデイサービスを選ぶことが望ましいです。十分な時間があることで、筋力トレーニング、歩行訓練、バランス訓練、ストレッチなど複数のプログラムを組み合わせることができ、全身の機能をバランスよく鍛えられます。
要支援1の段階からこうしたトレーニングを積み重ねることで、将来的な寝たきりリスクを大きく減らし、自立した生活をより長く続けられます。
5-2.リハビリ専門職が常駐している
効果的な機能訓練を行ううえで、リハビリの専門職が常駐しているかは非常に重要なポイントです。理学療法士などの専門職がいる施設では、一人ひとりの身体状況に合わせたメニューを組み、正しいフォームや負荷で安全にトレーニングを進められます。これにより、筋力やバランス能力の改善をより確実に目指すことが可能です。
また、専門職がいない場合でも、リハビリ専門の事業者と連携しているデイサービスであれば、必要なサポートを受けられるケースもあります。自分に合った環境を選ぶためには、スタッフの資格や体制を事前に確認することが大切です。
「ただ運動する場所」ではなく、「しっかり機能を改善できる場所」を選ぶことで、要支援1の段階から長期的な自立を守れます。
関連記事:リハビリ特化型デイサービスとは?料金や訓練内容など詳しく解説
6.要支援1で自立した生活を続けるならリタポンテを利用しよう

要支援1の段階は、まだ自分の力で生活できる一方で、放っておくと寝たきりへと進行してしまう分岐点でもあります。この時期にどんな環境でリハビリを行うかが、今後の生活を大きく左右します。
リタポンテは、「寝たきりをなくす」という強い使命のもとに運営されているリハビリ専門のデイサービスです。理学療法士が常駐しており、一人ひとりの身体状況に合わせたプログラムを組み、確かな根拠に基づいた機能訓練を提供しています。
単なる体操や軽い運動ではなく、歩行・筋力・バランスといった生活の土台を徹底的に鍛えることに重点を置いている点が特徴です。
「今、動けるうちに何を選ぶか」が将来を左右します。介護度を進行させたくない方、もう一度自分の足でしっかりと歩きたい方にとって、リタポンテは強い味方となることを約束します。
事実、一般的な調査とリタポンテ利用者の要介護度進行の違いを比較すると、専門的なリハビリ介入がどれだけ重要かがわかります。

厚生労働省のモニタリング調査推計や老年社会科学研究によれば、要支援者の約25.8%が1年以内に要介護1以上へ移行し、3年後には約60%が要介護へ進行しています。
一方、リタポンテを3年以上利用した場合、要介護への進行割合は約30%にとどまっており、半数以上が現状維持または改善という結果が出ています。
このようにリタポンテで正しく機能訓練を行うことで、より長く安定して自立的な生活を送ることが可能です。
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7.要支援1で利用できる介護予防サービス一覧
最後に要支援1で利用できる介護予防サービスを一覧で解説します。
7-1.総合事業の訪問型サービス
要支援1の方は、「介護保険の総合事業」を活用して、在宅で受けられる訪問型サービスを利用できます。訪問型サービスは、外出が難しいときや自宅での生活を維持したいときに有効で、生活機能の維持と安全確保の両面を支える仕組みです。
代表的なサービスには以下のようなものがあります。
- 総合事業の訪問型サービス
- 介護予防訪問リハビリ
- 介護予防訪問看護
- 介護予防居宅療養管理指導
- 介護予防訪問入浴介護
これらのサービスを活用すれば、自宅にいながら生活動作の支援やリハビリ、健康管理、入浴などを受けることが可能です。特に、訪問リハビリや訪問看護は、外出の負担を減らしながら身体機能や健康状態を維持するうえで大きな効果を発揮します。
「必要なときに必要なサポートだけを受ける」ことで、自立を守りつつ、一人暮らしでも安心して生活できる環境を整えられます。
7-2.総合事業の通所型サービス
要支援1の方が自立した生活を長く続けるためには、外出機会とリハビリ機会の両方を確保することが重要です。その手段として活用できるのが「総合事業の通所型サービス」です。
通所型サービスでは、施設に通いながら必要な支援や機能訓練を受けられます。主なサービスには以下のようなものがあります。
- 介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
- 総合事業の通所型サービス(デイサービス/旧・介護予防通所介護)
こうした通所型サービスでは、入浴・食事・送迎といった生活支援に加え、集団運動や個別リハビリを通じて筋力やバランス能力の維持・改善を図ることが可能です。
特に、外出すること自体が良い刺激となり、心身の活性化や社会的なつながりの維持にもつながります。「閉じこもり」を防ぎ、自立した生活を守るためにも、積極的な活用が効果的です。
関連記事:総合事業とは?仕組みを対象事業者がわかりやすく解説
7-3.その他のレンタルや配食サービス
要支援1の方は、総合事業を通じて訪問・通所サービスだけでなく、生活を支えるさまざまな補助的サービスも利用できます。特に、一人暮らしを続けるうえで役立つのが「福祉用具のレンタル」と「配食サービス」です。
福祉用具のレンタルでは、歩行器や手すり、簡易ベッドなど、日常生活を安全に送るための道具を必要な期間だけ借りられます。購入するよりもコストを抑えられるため、体の状態に合わせて柔軟に利用できる点がメリットです。
また、配食サービスは、調理の手間を減らしながら栄養バランスのとれた食事を自宅で受け取れる仕組みです。栄養状態の悪化は要介護度の進行にも直結するため、食事面のサポートは非常に重要です。
これらのサービスをうまく組み合わせることで、無理なく安心して一人暮らしを続ける環境を整えられます。家事などは積極的に自分で行ったほうがいいですが、体が疲れている場合やつらい時などに利用すると、大きな助けになるでしょう。
8.要支援1で一人暮らしを続けるならリハビリ専門デイサービスが重要!
要支援1は、まだ自立した生活を送れる一方で、少しの油断が寝たきりへの入り口になり得る大切な時期です。この段階でどのような支援を受けるかが、今後の生活の質を大きく左右します。
なかでも、リハビリ専門のデイサービスを活用することは、介護度の進行を防ぐために非常に効果的です。理学療法士による専門的な機能訓練は、筋力やバランス能力の維持・改善に直結し、「自分の足で生活を続ける力」を育てます。
買い物や生活習慣を大きく変えず、適切な運動習慣を取り入れることで、要支援1の段階を長く維持し、安心して一人暮らしを続けることが可能です。今こそ、「支援に頼る」よりも「自立を守るための支援」を選ぶことが、将来の暮らしを大きく変える一歩になります。
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