リハビリが受けられる介護施設の種類は?重視している施設や内容を解説
リハビリとは、本来「病気やケガ、加齢などによって低下した心身の機能を回復・維持し、その人らしい生活を取り戻すための支援」を指します。
単なる運動や体操ではなく、生活全体を見据えた専門的な関わりが求められるものです。
ただし、介護施設におけるリハビリは、医療機関と同等の回復リハビリとは性質が異なります。
本記事では、身体機能の維持・向上に焦点を当て、リハビリを受けられる介護施設の種類や実態をわかりやすく解説します。
「どの施設を選べばよいのか分からない」と悩む方にとって、判断の軸を持てる内容となっているので参考にしてください。
取締役/理学療法士上村 理絵
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リハビリが受けられる介護施設の種類
介護施設と一口にいっても、リハビリへの力の入れ方や実施体制は施設ごとに大きく異なります。
リハビリが受けられる主な施設と、それぞれの特徴については、下表をご確認ください。

ここでは、リハビリを受けられる代表的な施設の特徴を解説します。
介護老人保健施設
介護老人保健施設(老健)は、病院と自宅の中間に位置づけられる施設で、在宅復帰を目的としたリハビリと生活支援を提供します。医師や看護師、理学療法士・作業療法士などのリハビリ専門職が配置されており、一般的な介護施設と比べると、医療管理やリハビリ体制が比較的整っている点が特徴です。
一方で、老健はあくまで「在宅復帰を目指すための一時的な入所施設」であるため、在所期間は原則3か月程度であり、長期利用は想定されていません。最長で6か月まで延長されるケースもありますが、3か月後の更新以降はリハビリの提供を休止する施設もあるため、更新後のリハビリ提供の有無やリハビリ時間などを確認しておいたほうがよいでしょう。
さらに、提供されるリハビリの頻度や内容は施設ごとに異なり、必ずしも十分な訓練量が確保されるとは限らない点にも注意が必要です。
そのため、老健は「継続的な生活の場」というよりも、一時的に身体機能や生活リズムを立て直す場所として位置づけ、退所後の在宅サービスや次の受け皿をあらかじめ検討したうえで利用することが重要です。
特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)は、常時介護が必要な高齢者が長期的に入所する生活施設です。自宅での生活が難しくなった方の「住まい」としての役割が中心であり、医療的・機能回復的なリハビリは主目的ではありません。
施設には機能訓練指導員の配置が義務づけられていますが、実施される訓練は短時間・軽度な内容にとどまるケースが一般的です。そのため、積極的に身体機能の向上を目指すリハビリよりも、現在の身体機能を維持し、安全に日常生活を送ることが重視されます。
このような性質から、特養は生活の安定を優先したい方に適した施設といえます。一方で、積極的なリハビリを希望する場合は、老健や通所リハビリなど他のサービスも視野に入れ、どのような支援が受けられるのかを事前に理解したうえで検討することが大切です。
介護医療院
介護医療院は、長期的な医療管理と介護の両方が必要な方を対象とした施設です。医師や看護師が常駐しており、喀痰吸引や経管栄養など、医療依存度の高い方にも対応できる体制が整っている点が特徴です。
その一方で、重度の要介護者が多く入所しているため、身体機能の回復を目的とした積極的なリハビリを行う環境とはいえません。提供される支援は、リハビリよりも医療的管理と日常生活の安定を支えるケアが中心となります。
このような特性から、介護医療院はリハビリを主目的として選ぶ施設ではなく、医療と介護を継続的に受けながら生活する場として位置づけて検討が重要です。
一部の有料老人ホーム
有料老人ホームの中には、リハビリに力を入れている施設も存在します。ただし、そのような施設は全体から見ると少数であり、すべての有料老人ホームで十分なリハビリが受けられるわけではありません。
多くの施設では、転倒や事故を防ぐことを重視する運営方針が取られており、身体機能の向上を目的とした本格的な機能訓練を実施していないケースが一般的です。リハビリをうたっていても、実際には軽い体操やレクリエーションが中心となる場合もあります。
そのため、有料老人ホームをリハビリ目的で検討する場合は、実施頻度・時間・担当職種などを見学時に具体的に確認することが欠かせません。
デイケア
デイケア(通所リハビリテーション)は、医療機関が運営する通所型サービスで、医師の指示のもと、理学療法士や作業療法士などの専門職がリハビリを提供します。医療的な視点に基づいた支援を受けられる点が特徴です。
一方で、デイケアのリハビリは介護保険制度の枠組みの中で提供されるため、利用時間や訓練内容には一定の制約があります。その結果、利用者一人ひとりに完全に合わせた内容というよりも、あらかじめ定められたプログラムに沿ったリハビリになりやすい傾向があります。
そのため、デイケアは医療寄りのリハビリを希望する方にとって有力な選択肢となる一方、細かな個別対応を重視する場合は、他のサービスとの比較・併用を検討することも大切です。
訪問リハビリ
訪問リハビリテーションは、理学療法士や作業療法士などの専門職が自宅を訪問し、リハビリを提供するサービスです。住み慣れた生活環境の中で、実際の動作や生活動線に即した訓練が行える点が大きなメリットといえます。
ただし、訪問リハビリは制度上、1回あたりの提供時間が短く、利用回数にも上限があります。そのため、十分な運動量や訓練量を継続的に確保しにくいという側面があります。
このような特性から、訪問リハビリは単独で完結させるよりも、通所系サービスや自主訓練と組み合わせて利用することが現実的です。
リハビリ特化型デイサービス
デイサービスの中には、リハビリに特化した運営を行う事業所も存在します。理学療法士や作業療法士などの専門職が中心となり、機能訓練を主目的としてサービスが提供されている点が特徴です。
一般的なデイサービスのようにレクリエーションを中心とした内容ではなく、身体機能の維持・向上を明確な目的として利用できる点が大きな違いといえます。
そのため、「生活の楽しみ」よりも「動く力を保つ・高めること」を重視したい方にとって、現実的かつ選びやすい選択肢となります。
関連記事:リハビリ特化型デイサービスとは?料金や訓練内容など詳しく解説
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リハビリを受けられる介護施設を利用するメリット
リハビリを継続的に受けられる環境には、身体面だけでなく精神面にも多くの利点があります。
ここでは、代表的なメリットを整理します。
寝たきりリスクを下げられる
リハビリを継続的に受けることで、筋力や関節可動域の低下を防ぎやすくなります。日常的に身体を動かす機会が確保されるため、活動量そのものを維持しやすくなる点も大きなメリットです。
その結果、動かない時間が長くなることによる機能低下を防ぎ、寝たきりになるリスクを抑えることにつながります。要介護度が軽いうちからリハビリを取り入れることで、状態の悪化を防ぐ予防的な役割も期待できます。
要介護度を下げられる可能性も
リハビリによって筋力や動作の安定性が向上すると、日常生活動作(ADL)の自立度が高まることがあります。介助の必要性が減れば、要介護認定の見直し時に、要介護度が軽く判定される可能性も出てきます。
事実、要介護度は必要な介助量をもとに判断されるため、小さな機能改善でも評価に影響するケースは少なくありません。要介護度が軽くなることで、利用できるサービスの選択肢が広がり、生活の自由度が高まりやすくなります。
その結果、本人が主体的に生活を組み立てやすくなる点は大きなメリットです。結果的に介助量も減少し、家族の介護負担軽減にもつながります。
利用者の自尊心を高められる
リハビリを通じて「自分でできること」が増える体験は、利用者の自尊心を高めるきっかけになります。介助されるだけの受け身の生活から、自ら取り組もうとする主体的な姿勢へと変化しやすくなる点も特徴です。
こうした意識の変化は、精神的な活力を生み、生活への前向きな意欲につながります。その結果、日々の過ごし方や人との関わり方にも良い影響が表れ、生活全体の質(QOL)の向上が期待できるでしょう。
リハビリは身体機能の回復だけでなく、気持ちの面を支える役割も担っています。尊厳ある生活を維持するうえで、欠かせない要素の一つです。
リハビリを受けられる介護施設を利用するデメリット
リハビリが受けられる介護施設には、課題も存在します。
ここでは、リハビリを受けられる介護施設の現実的なデメリットを解説します。
リハビリを重視している施設は少ない
介護施設の中で、機能訓練を本格的に重視している施設は多くありません。多くの施設では、制度上、リハビリが主目的とされておらず、生活支援や介護が中心となっています。
そのため、実施されるリハビリは時間や頻度が限られ、十分な運動量を確保できないケースも少なくありません。結果として、身体機能の維持や向上を目的とする場合には、不十分と感じられることがあります。
こうした背景から、リハビリを重視したい利用者にとっては、自分に合った施設を見極めること自体が難しくなっているのが実情です。
機能訓練の専門家以外が対応するケースが多い
介護施設では、簡易的な機能訓練であれば介護職員が対応することも可能です。そのため、施設によっては、理学療法士や作業療法士などの専門職が関与しないまま訓練が行われているケースも見られます。
その場合、訓練内容は軽い体操や集団での運動にとどまりやすく、個々の状態に合わせた調整が難しくなる傾向があります。結果として、身体機能の変化やリハビリ効果を実感しにくいと感じることも多いです。
こうした違いを見極めるためにも、誰がどのような立場で機能訓練を担当しているのかは、事前に必ず確認しておきたいポイントです。
レクリエーションの延長のような訓練が多い
専門職が配置されていない施設では、機能訓練の内容がレクリエーション寄りになる傾向があります。ラジオ体操や集団体操など、多くの利用者が一緒に参加できるプログラムが中心となるケースも少なくありません。
こうした取り組みは、楽しみながら身体を動かせるという利点がある一方で、一人ひとりの状態に合わせた調整が難しいという側面があるのも事実です。そのため、身体機能の改善を明確な目的としたリハビリとは言いにくい場合もあります。
リハビリを重視して施設を選ぶ際は、施設が掲げる目的と、実際に行われている訓練内容が一致しているかを見極めることが重要です。
リハビリが受けられる介護施設の選び方
リハビリの質は、施設選びによって大きく左右されます。
ここでは、リハビリが受けられる介護施設の正しい選び方を解説します。
リハビリ専門職が常駐している
介護施設を選ぶ際は、理学療法士や作業療法士などのリハビリ専門職が常駐しているかを確認することが重要です。専門職が関与していれば、利用者の状態に応じた評価と訓練内容の調整が行われやすくなります。
また、専門的な視点で身体状況を把握できるため、安全性とリハビリ効果の両面で信頼性が高まる点もメリットです。見学や問い合わせの際には、資格の種類や常駐か非常勤かといった配置体制まで具体的に確認しておきましょう。
こうした点を押さえることで、リハビリをうたっているだけの「名ばかりリハビリ」を避けやすくなります。
機能訓練の時間が1時間以上確保されている
リハビリの質を見極めるうえで、機能訓練の時間が十分に確保されているかは重要な判断基準です。目安として、1回あたり1時間前後の訓練時間が設けられているかを確認するとよいでしょう。
訓練時間が短い場合、準備や休憩だけで終わってしまい、実際に身体を動かす時間がほとんど取れないことも少なくありません。一定時間の運動量が確保されることで、筋力維持や動作練習を段階的に行いやすくなり、身体機能の低下を防ぐ効果が期待しやすくなります。
また、十分な時間があれば、その日の体調に応じた調整や、動作確認・振り返りまで含めた訓練が行いやすくなる点もメリットです。見学時には、単に時間の長さを見るだけでなく、その時間内でどのような内容が行われているかまで具体的に確認することが大切です。
リハビリ専門のデイサービス「リタポンテ」にご相談ください
身体機能の維持・向上を本気で目指すのであれば、リハビリ体制が整った専門デイサービスの活用が有効です。リタポンテでは、専門職による評価と個別訓練を通じて、一人ひとりの目標に寄り添った支援を行っています。
リタポンテの特徴
リタポンテは、身体機能の維持・向上を明確な目的としたリハビリ専門デイサービスです。単なるレクリエーションの延長ではなく、「動ける身体を保つこと」に軸を置いた支援を行っています。
主な特徴は以下のとおりです。
- 理学療法士などの専門職が中心となり、個別性を重視した機能訓練を実施
- 1回あたり十分な訓練時間を確保し、段階的に負荷を調整
- 身体評価をもとに、目標設定から振り返りまで一貫してサポート
- 生活動作(立ち上がり・歩行・階段昇降など)に直結した実践的な訓練内容
- 「できること」を増やすことで自信と意欲を引き出す支援体制
専門職による評価をもとに、利用者一人ひとりの状態や目標に合わせて訓練内容を調整している点が大きな特長です。集団体操のみで終わるのではなく、日常生活動作の改善につながる具体的な動作練習を積み重ねることで、実生活に直結する変化を目指します。
また、単に身体を動かすだけでなく、「自分でできる」という感覚を取り戻すことも重視しています。身体機能の維持・向上と同時に、前向きな気持ちを支える環境が整っている点も、リハビリ専門デイサービスとしての強みといえるでしょう。
リタポンテの公式LINEで情報収集もおすすめ
リハビリが受けられる施設は多くありますが、実際に「誰が担当するのか」「どれくらいの時間が確保されているのか」「どのような訓練が行われているのか」まで具体的に把握するのは簡単ではありません。施設名や「リハビリ対応」という表記だけでは判断できないからこそ、事前の情報収集が重要です。
リタポンテの公式LINEでは、以下のような内容を初めての方にも分かりやすく発信しています。
- リハビリ特化型デイサービスの具体的な訓練内容
- 専門職の関わり方や評価の流れ
- 寝たきり予防や要介護度改善に向けた考え方
- 見学や体験利用の方法
「今の施設で本当に十分なのか知りたい」「できる限り動ける身体を保ちたい」と考えている方にとって、判断材料を整理できる場になります。将来の生活の質(QOL)を左右する大切な選択だからこそ、まずは公式LINEで情報を集めてみてはいかがでしょうか。
リハビリが受けられる介護施設は選び方が大切
リハビリが受けられるかどうかは、施設名や種別だけで判断できるものではありません。
重要なのは、誰がリハビリを担当しているのか、どれくらいの時間が確保されているのか、そしてどのような内容が行われているのかという点です。
表面的な説明や「リハビリ対応」という言葉だけに惑わされず、実際の中身を具体的に確認することが欠かせません。身体機能の維持・向上を目指すのであれば、専門職の関与や訓練体制が整った環境を選ぶ必要があります。
本人の状態や希望に合った施設を選ぶことは、将来の生活の質(QOL)を左右する重要な判断です。本人と家族が納得したうえで選択できるよう、情報を整理し、比較しながら慎重に検討していきましょう。
疑問点などは公式LINEを通じて、正しい知識を身に着けて解消してみてください。