RITAPONTE 新宿区のリハビリ専門デイサービス リタポンテ

親の介護ストレスでイライラが限界!ストレスチェックから見える状態と対策法

親の介護を続けていると、思わずイライラしてしまったり、感情が抑えられなくなったりする瞬間があります。

「優しく接したいのにできない」「もう限界かもしれない」といった思いを抱えている人は少なくありません。介護のストレスは、我慢で乗り越えられるものではなく、放置すると心や体に深刻な影響を及ぼします。

この記事では、介護ストレスの原因やチェック方法、そして少しでも負担を軽くするための具体的な対策を紹介します。親が安心した日々を送れるだけでなく、介護者自身も穏やかに過ごすためのヒントを見つけていきましょう。

取締役/理学療法士 上村 理絵

取締役/理学療法士上村 理絵

日本から寝たきり(寝かせきり)を無くすことを使命とする

家族がいつまでも元気で自立した生活を送れるよう日常生活に必要な身体機能のリハビリに特化したディサービスを運営しています。
ご覧いただきました弊社のホームページにご案内した通り、寝たきり率が世界で最も高い日本ではリハビリを受けられない難民とも言うべき高齢者が年々増加し喫緊の社会保障制度の課題だと考えております。
そこで、この社会問題に一緒に取り組んでくれる志のあるリハトレーナーの募集を行っております。利用者・ご家族があきらめていた事を可能に変える為に…。 ぜひ、あなたからのご応募をお待ちしています!

リタポンテ株式会社 代表 神戸 利文

リタポンテ株式会社 代表
神戸 利文(かんべ としふみ)

『おせっかいを、科学する』を中核に、生活期でのリハビリと社会的処方を結び、予防から予後(生活再建)まで 暮らしの機能 を設計する実務家。“”MICRO CORE構想を提唱し、
医療・介護・地域・社会資源を編み直す。歩行(足病医)評価と身体機能データの可視化、現場改善を重ね、通所介護の運営知と制度理解を強みに、
人材育成・多職種連携設計・資金/資本政策まで一気通貫で支援を構築。家族・ケアマネ・医療専門職の橋渡し役として、予防・予後の視点で評価と地域連携を磨く。
尊厳と自立、「暮らしの選択肢」を増やすことを信条に、東京・新宿を起点に実装と検証を続ける

Contents
  1. 1.介護でストレスをためないためには「親の自立」が重要
  2. 2.親の介護をストレスに感じる原因10選
  3. 3.親の介護ストレスを放置する危険性
  4. 4.あなたは大丈夫?介護ストレスチェック診断
  5. 5.親の介護ストレスを軽減する対策法
  6. 6.親の介護で重要な機能訓練とは?
  7. 7.機能改善訓練が重要な理由
  8. 8.親の面倒が疲れたから施設に入れるは最善の選択?
  9. 9.機能改善訓練ならリハビリ特化デイサービスを利用
  10. 10.リハビリ特化型デイサービスを選ぶときのポイント
  11. 11.リハビリ特化型デイサービスならリタポンテを利用しよう
  12. 12.親の介護に関するよくある質問

1.介護でストレスをためないためには「親の自立」が重要

介護でストレスをためないために最も大切なのは、親の自立を促すことです。

立ち上がりや食事、トイレといった日常動作をどれだけ親が自分で行えるかによって、介護者の負担は大きく変わります。親ができることが増えるほど、介護に必要な時間や体力、精神的な負荷が減っていくのです。

そのために欠かせないのが「機能訓練」です。

機能訓練とは、筋力・バランス・関節の可動域など、身体の「動かす力」を維持・改善するための専門的な訓練です。病気や加齢によって弱った体の機能を部分的に取り戻し、日常生活でできることを増やすことを目的としています。

例えば、以下のような変化は、家族のサポートを減らし介護負担を減らすだけでなく、本人の「できる喜び」や自信を取り戻すきっかけにもなります。

  • 手すりを使えば自力で立ち上がれるようになった
  • 箸を持つ力が戻って自分で食事ができるようになった
  • 短い距離なら歩いてトイレに行けるようになった

親の自立は、支える一方の関係から、見守り・応援する関係へと変わることで、介護に前向きな感情が生まれます。無理をしない介護の第一歩として、「親の自立を支える機能訓練」に注目してみてください。

詳しくは「親の介護で重要な機能訓練とは?」で解説しています。

2.親の介護をストレスに感じる原因10選

ここからは親の介護をストレスに感じる原因を紹介します。

2-1.親の「拒否反応」や「性格変化」への対応疲れ

介護を続けていると、親が支援を素直に受け入れてくれないことがあります。

「まだ自分でできる」「そんなこと頼んでいない」といった拒否反応は、介護される立場になったことへの戸惑いや、プライドの表れでもあります。

実際にその態度を向けられると、頭では理解していても、介護する側は深く傷つき、次第に疲弊してしまうでしょう。

また、認知症などが原因で、親の性格が変化するケースもあります。もともと穏やかだった人が怒りっぽくなったり、同じことを何度も聞いたりするのは、脳や神経の変化による自然な現象です。

しかし、毎日のようにそれに向き合う家族にとっては、「どうしてこんなに変わってしまったのだろう」という悲しみと苛立ちが積み重なり、心の余裕を奪っていきます。

2-2.自分の介護が合っているのかという不安

介護を続けていると、「このやり方で本当にいいのだろうか」と自問する瞬間が何度も訪れます。

親の体調や気分は日によって変わり、昨日は笑顔だったのに今日は怒りっぽいといった変化を前にすると、つい自分の介護が間違っているのではないかと不安になります。

特に在宅介護では専門家がそばにいないため、正解が見えにくく、このような気持ちに苛まれるケースも多いです。親の体調が悪化したり、思うように回復が進まなかったりすると、「もっと上手くできたはず」「自分のせいかもしれない」と自分を責めてしまうこともあります。

周囲から感謝されることよりも、責任感やプレッシャーのほうが強くのしかかる状態が続けば、大きなストレスとなるでしょう。

2-3.親子関係の変化に対する戸惑い

介護が始まると、これまで築いてきた親子関係が少しずつ変化していきます。かつては頼り、叱られ、導かれてきた親が、今は支えを必要とする存在になるという立場の逆転に、どこか現実感を失う人も少なくありません。

世話をする側になったとはいえ、親に対して完全に割り切れるわけではないのが家族の難しさです。愛情と責任のあいだで揺れ動く心は、次第に疲弊していきます。

「昔のように笑い合いたい」「あの頃の親に戻ってほしい」といった思いが募るほど、現実とのギャップでつらくなってしまうのです。

2-4.イライラしてしまうことへの罪悪感

介護の中で、親に対してイライラしてしまう自分を責めてしまうこともあります。思うように動いてくれず、つい声を荒げてしまい、そのあとに自己嫌悪が押し寄せるという経験をした人もいるでしょう。

相手を思う気持ちが強いほど、自分の中の怒りを許せず、罪悪感が積み重なっていきます。

介護は優しさを求められる行為である一方で、同時に忍耐を試される行為でもあります。どれだけ愛情があっても、人間である以上、感情の波は避けられません。

それでも責任感が強い人ほど、「怒ってしまった自分」に対して厳しくなり、気づかぬうちに心をすり減らしていきます。

2-5.生活リズムの変化への対応

親の介護が始まると、日々の生活リズムは大きく変化します。食事や入浴、服薬の時間に合わせて動くうちに、自分の予定は後回しになり、気づけば一日があっという間に過ぎていくという日々を送るケースも多いです。

また、夜中のトイレ介助や見守りが必要な場合は、睡眠も細切れになり、慢性的な疲れを感じるようになるでしょう。

「少し休みたい」「一人になりたい」と思っても、介護のタイミングは待ってくれません。こうした自分の時間を失う感覚が続くと、心身ともに余裕がなくなっていきます。

2-6.入浴介助などに対する体力的な限界

入浴や排泄の介助は、介護の中でも特に体力を消耗する場面です。濡れた床で転倒しないよう支えながら、重い体を抱え、狭い浴室で姿勢を保つというように、一つひとつの動作に全神経を使います。

それが毎日、あるいは週に何度も続くと、腰や腕、膝に痛みを抱える人も少なくありません。

「早く済ませなきゃ」「もう少し頑張らないと」と自分を追い立てるうちに、体も心も限界へと近づいていきます。介護の大変さは一時的なつらさだけでなく、毎日続くことにもあります。その積み重ねが、知らぬ間に大きなストレスへと変わっていくのです。

2-7.どうして私ばかりという孤独感

家族の中で一人だけが介護の中心を担うようになると、「どうして私ばかり」という思いが心に芽生えます

他の家族が自由に出かけたり、仕事に集中できていたりすると、自分だけが取り残されているような気持ちになることもあるでしょう。場合によっては感謝されることも少なく、愚痴をこぼせば「仕方ないよ」と片づけられてしまうといったケースもあります。

こうした家族の非協力を目の当たりにするたびに、「自分の頑張りは誰のためなのか」と心が沈んでいきます。介護は家族の問題でありながら、実際に背負うのは一人といった矛盾が、深いストレスの源になるのです。

2-8.介護サービス費用の負担増大

介護が長期化するにつれ、費用の負担は確実に増えていきます。介護保険を利用していても、自己負担やオプション費用、交通費、医療費などが積み重なり、家計を圧迫します。

最初は「なんとかなる」と思っていても、月を追うごとに支出が増え、貯金を切り崩す生活になることも珍しくありません。

お金の不安は、心の不安をさらに大きくします。介護をやめることも、費用を減らすこともできない現実の中で、「この先、本当に続けられるのか」と自問する日が増えていくこともあるでしょう。

2-9.介護による労働時間の減少

親の通院や見守りのために仕事の時間を減らしたり、パートに切り替えたりする人は少なくありません。

介護の優先順位が上がるほど、収入は減り、キャリアの機会も遠のいていきます。働く時間を確保できなくなることで、社会とのつながりが薄れ、孤立感が強まる人もいます。

経済的不安に加え、「自分だけ時間が止まってしまったようだ」と感じることも。

同世代が昇進や転職で前に進む姿を見ると、焦りや喪失感が生まれ、それがまたストレスとなります。介護が生活の中心になると、自分の人生を生きている実感が薄れていくのです。

2-10.いつまで続くかわからない将来への不安

介護で最もつらいのは、終わりが見えないことです。

「あとどれくらい続くのか」「自分の体がもつのか」──その答えがないまま日々を重ねることで、心の疲れは深まっていきます。体力もお金も時間も限られている中で、明確なゴールを描けない現実は、常に不安を伴います。

夜、親の寝息を確認しながら、漠然とした恐怖や虚しさに包まれることもあるでしょう。介護のストレスは、目に見える出来事よりも、この終わりの見えなさが強く積み重なるケースもあるのです。

3.親の介護ストレスを放置する危険性

親の介護ストレスは、そのうち「何とかなる」と考え、放置すべきではありません。ここでは、介護ストレスを放置する危険性を解説します。

3-1.介護うつの発症

介護ストレスを抱えたまま無理を続けていると、介護うつを発症する恐れがあります。

最初は疲れているだけと思っていても、そのうち何をしても気力が湧かず、笑うことが減り、不眠や食欲不振などに陥るケースもあるのです。

また、親を支えたいという思いと、現実のつらさの間で揺れながら、自分を責めるようになることもあります。「もっと頑張らなければ」と気力を振り絞るほど、心の余裕が失われ、うつ状態に進んでしまう人も少なくありません。

3-2.介護負担による経済的破綻

介護を続けるうちに、費用の増加と収入の減少が同時に進むケースは少なくありません。仕事を減らして介護に時間を割くようになると、家計のバランスが崩れやすくなります。

最初は「少しの節約で何とかなる」と感じていても、医療費や交通費、介護用品の購入費が重なり、次第に家計を圧迫していきます。この状態が長く続くと、生活費の不足や貯金の減少が目立つようになり、経済的な破綻に近づく可能性もあるでしょう。

経済的に困窮してしまうと、「介護を続けたい」という思いがあっても、現実的に支えきれない状況に追い込まれることもあります。

3-3.介護者の身体的不調

介護が続くと、心の疲れだけでなく、身体への負担も大きくなります。親の体を支えたり、長時間の介助姿勢をとったりすることで、腰痛や肩こり、慢性的な疲労を訴える人は少なくありません。

また、睡眠不足や不規則な食生活が重なると、免疫力が低下し、体調を崩しやすくなります。介護者自身が体を壊してしまい、介護生活そのものが立ちいかなくなるケースもあるのです。

3-4.介護の押し付け合いや家族間の不仲

介護の負担が増えると、家族間で役割分担をめぐる衝突が起こりやすくなります。特に介護は突然始まるケースも多く、事前に十分な話し合いができていない家庭ほど、「誰がどこまで担うのか」「なぜ自分だけが負担しているのか」といった不満が積み重なりやすくなります。

同居世帯が減った現代では、離れて暮らす家族が関わる場面も多く、身体的な介護、金銭的な支援、連絡や調整といった役割が曖昧になりがちです。その結果、責任の押し付け合いが起こり、本来は協力して支えるはずの家族関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくありません。

また、距離や生活環境の違いから日常的なコミュニケーションが不足すると、感謝や配慮が伝わりにくくなり、心理的な負担が一層大きくなる傾向があります。こうしたすれ違いが続くと、話し合いの機会が減り、介護そのものが家庭内の緊張要因となって孤立感や不信感が深まるおそれがあります。

3-5.親に対する虐待

介護ストレスを放置すると、感情のコントロールが難しくなり、暴言や強い口調につながるおそれがあります。長期間の疲労や睡眠不足、孤立が続くことで、誰にでも起こり得るリスクです。

特に、認知症の親が同じことを繰り返したり、介助を拒否したりする状況では、介護者の怒りや焦りが強くなります。「努力が報われない」と感じる瞬間が増えるほど、苛立ちを抑えにくくなる傾向があります。

介護虐待は、心身の限界を超えた結果として生じるものです。我慢を続けるほど、感情が不安定になり、思いがけない形で表れることがあります。

3-6.親への後悔が残る

介護を終えたあと、「もっと優しくできたはずだった」と感じる人は多いです。当時は限られた時間と体力の中で精一杯取り組んでいたとしても、後から振り返るうちに言葉や態度を悔やむ場面が浮かぶこともあります。

ストレスを抱えたまま介護を続けると、心に余裕がなくなり、親への対応が厳しくなる傾向があります。その結果、「あのとき別の言い方ができたのではないか」と自分を責める気持ちが残る場合もあるでしょう。

ストレスを放置すれば、親との関係だけでなく、自分の心にも後悔が残る可能性が高まります。

こうした後悔を減らすためには、正しい介護知識を付けることが欠かせません。

リタポンテの公式LINEでは介護の悩みを解消するヒントを日々配信しています。ぜひ、お友達登録して、心穏やかに介護ができる状態を作り上げましょう。

4.あなたは大丈夫?介護ストレスチェック診断

介護ストレスが自分で溜まっているのかわからない場合は、公益社団法人 全国老人保健施設協会(老健協) が公開している「介護ストレスチェックシート」を確認してみましょう。

上記の結果、「はい」の回答が目立つ場合は、心や体が疲れているサインとして受け止めることが大切です。

介護は体だけでなく、心にも大きな負担をかけます。一度立ち止まり、自分の状態を見つめ直すことが、ストレス悪化を防ぐ第一歩です。

5.親の介護ストレスを軽減する対策法

親の介護ストレスは、対策を講じることで軽減できます。ここでは、具体的な対策法を解説します。

5-1.親と物理的に距離をとる

介護ストレスが負担に感じる際は、親と物理的な距離を取ることが大切です。数時間だけでも介護から離れる時間を確保すれば、気持ちを落ち着け、エネルギーを取り戻せます。

ひとつの手段として、デイサービスやショートステイなどの福祉サービスを利用するのがおすすめです。

デイサービスを利用すれば、日中の見守りや機能訓練を専門職に任せられます。親にとっても、家庭以外の場所で人と関わる時間が増えることで、刺激を受けながら過ごすことが可能です。

ショートステイを利用する場合は、数日間介護を離れることができ、介護者が心身を回復させる貴重な機会になります。

親と離れて過ごす時間を持つことは、介護を怠けることではなく、長く続けるために必要な工夫です。一時的に距離を置くことで、再び穏やかな気持ちで親と向き合えるようになります。

5-2.ケアマネージャーや主治医に相談する

介護の悩みや不安は、ケアマネージャーや主治医に現状を共有することが重要です。

ケアマネージャーは、家庭内の介護負担を軽減する方法を一緒に考えてくれます。最適な介護サービスなども練り直してくれるので、生活そのものを変えられる可能性があるでしょう。

また、主治医に相談すれば、身体的な変化や症状の原因を医学的な視点から整理できます。専門的な観点に立って、ケアの方法をアドバイスしてもらえば、大きな安心につながります。

専門家の助言を得ながら介護の方向性を見直せば、迷いを減らし、落ち着いて対応することが可能です。

5-3.兄弟や親族を頼る

介護負担がつらいときは、兄弟や親族を頼ることも大切です。まずは、現状を共有することで、不安や孤独感をやわらげられます。

また、たとえ直接的な介護の協力が難しくても、送迎や買い物、手続きの代行や金銭的な支援などを受けられる可能性もあるでしょう。

自分だけが頑張る構図のままだと介護生活はうまくいきません。兄弟や親族を巻き込んで、継続的な介護を目指しましょう。

5-4.介護休暇や介護休業を利用する

肉体的にも精神的にも疲弊している場合は、介護休暇や介護休業を利用するのもおすすめです。短期間でも仕事から離れ、介護に専念する時間を持つことで、心と体のバランスを取り戻せます。

まず「介護休暇制度」は、通院の付添いや介護サービス手続きなどを目的に、短時間の休暇を取得できる仕組みです。対象となる家族が要介護状態にある場合、対象家族1人につき年5日、2人以上の場合年10日まで休暇を取得できます。

次に「介護休業制度」です。こちらは、少なくとも2週間以上「常時介護を必要とする状態」にある家族を介護するための休業制度で、対象家族1人につき通算93日まで、3回まで取得可能と定められています。

これらの制度を利用することによって、仕事を完全には辞めずに「介護に専念する時間」や「調整の期間」の確保が可能です。制度の利用を検討することで、介護と仕事の両立に対する負担を軽減できるでしょう。

5-5.補助金や公的支援を利用する

介護の費用負担を軽減するには、補助金や公的支援制度を早めに活用することが重要です。

具体的には高額介護サービス費や、高額医療・高額介護合算療養費制度などが挙げられます。ほかにも自治体が独自に慰労金や福祉用具費の援助を行っているケースもあります。

こうした経済的な支援を組み合わせることで、生活の不安を減らし、介護を長く続けられる環境を整えることが可能です。まずは、ケアマネージャーなどに相談し、「どの制度が使えるのか」を把握するだけでも、気持ちに余裕が生まれるでしょう。

介護費用については、下記記事で詳しく解説しています。

関連記事:要介護認定でお金はいくらかかる?もらえるお金は?自己負担・支援制度まで解説!

5-6.介護に対する知識をつける

介護の負担を軽くするためには、まず知識を身につけることが欠かせません

介護サービスや介護保険制度は、知っていて初めて利用できるものです。多くの制度は申請しなければ使えない仕組みになっており、知らないままでは支援を受けられないこともあります。

また、親族の介護をどう進めるかという判断にも知識が必要です。

「施設に預ける」「在宅で支える」「デイサービスを活用する」などの選択肢を比較するには、それぞれの制度内容や費用を理解しておく必要があります。情報が不足していると、結果的に「もっと良い方法があったかもしれない」と後悔を残すことになりかねません

制度を最大限に活用し、納得のいく介護生活を送るためには、基礎知識を学ぶことが第一歩になります。

正しい知識を得たいという際は、ぜひ、弊社リタポンテ代表の神戸利文と在籍の理学療法士 上村理絵の共著である「道路を渡れない老人たち」を一読ください。

出典:アスコム

介護の現状や問題点などを紹介し、その中で家族や本人が後悔しない答えを提供しています。

5-7.長期的な目線で親の自立を促す

介護を長く続けるためには、目先の介助だけでなく、親の自立を見据えた支援を行うことが重要です。そのためには、体を動かす機会を確保し、失われつつある日常動作を取り戻す取り組みが欠かせません。

例えば、立ち上がりや歩行、食事などの基本動作を継続して行うことは、身体機能の維持だけでなく、本人の意欲にもつながります。「自分でできた」という感覚が自信を生み、生活への前向きさを支えます。

介護者にとっても、親が少しずつ自立していく姿を見ることは大きな励みになるでしょう。

介護を一時的な負担としてではなく、長期的なプロセスとして捉えることが大切です。自立を支援する姿勢を持つことで、家族全体の生活にゆとりが生まれ、より安定した関係を築けます。

6.親の介護で重要な機能訓練とは?

介護の負担を減らす最も現実的な方法は、親が自分の力で動ける時間を延ばすことです。

そのために欠かせないのが、身体機能の維持と回復を目的とした機能改善訓練です。

機能改善訓練とは、加齢や病気によって低下した筋力・関節の動き・バランス感覚などを整え、日常生活の動作を安定させるための専門的な訓練を指します。

立ち上がりや歩行、物を持つなどの動作をスムーズに行えるよう、専門職が一人ひとりの状態を評価し、目的に合わせて訓練内容を設計します。

7.機能改善訓練が重要な理由

機能改善訓練は、親の身体機能を整えるだけでなく、家族の暮らし全体を穏やかに変えていきます。

ここでは、その具体的な理由を三つの視点から整理します。

7-1.親の自信を取り戻せる

機能改善訓練の最大の効果は、親が再び自信を取り戻せることです。身体の動きを取り戻す過程で、「まだ自分にもできることがある」という感覚を実感できるようになります。

加齢や病気によって思うように動けなくなると、人は身体だけでなく心のバランスも崩しがちです。「もう迷惑をかけるだけ」と感じるようになると、外出や会話を避け、意欲を失ってしまう方も少なくありません。

しかし、立ち上がりや歩行などの日常動作をひとつずつ取り戻していくことで、表情や態度に変化が見られるようになります。小さな成功体験の積み重ねが、自己肯定感の回復につながるのです。

動けるようになることは、単に生活の利便性を取り戻すだけではありません。「自分らしく生きる力」を再び感じられるようになることが、機能改善訓練の本質的な価値です。

7-2.介護者にも余裕が生まれる

親が自分のことを少しずつできるようになると、介護者も心と時間に余裕を持てます。機能訓練によって、立ち上がりやトイレ動作を自分で行えるようになるだけで、介助の手間を大幅に減らせるからです。

プライベートの時間も確保しやすくなるため、焦りや苛立ちが和らぎ、親との関係も安定します。「支える介護」から「見守る介護」へと移行することで、互いに穏やかな気持ちで過ごせる時間が増えていくでしょう。

身体機能の回復は、親の自立を支えるだけでなく、家族全体の生活リズムを整える効果もあります。

7-3.家族で穏やかな時間が過ごせる

機能改善訓練によって親が少しずつ動けるようになると、家族が穏やかな時間を取り戻せるようになります。介護の中心が「支えること」から「共に過ごすこと」へ移り、家庭の空気に落ち着きが戻るのです。

介護が長期化すると、会話が作業的になり、笑顔が減る傾向があります。しかし、「今日はこれができた」といった変化を共有できるようになると、家族の間に前向きな雰囲気が生まれるでしょう。

このような時間は、介護を単なる義務ではなく、家族が協力し合う機会として感じられるものです。身体の改善が心の余裕を生み、家族全体の関係を穏やかに保つ力となります。

7-3-1.創業者自身が感じたリハビリの力

私の父は70代前半でパーキンソン病を発症し、それから亡くなるまでの十数年間、家族で介護を続けていました。

週に2回、訪問リハの理学療法士に自宅へ来てもらい、拘縮(こうしゅく)を防ぐためのリハビリを受けていたのを今でも覚えています。(※拘縮とは、「関節が動かしにくくなった状態」のことです。)

あるとき、父の身体に大きな変化をもたらした理学療法士と出会いました

その理学療法士が処方を行うと、寝たきりの生活で固くなっていた腕の関節が、少しずつ動くようになっていったのです。特に拘縮していた左腕は、数十分の施術で可動域が広がり、着替えやおむつ交換が格段にしやすくなりました。

また、拘縮が原因でしたが「胸の動きやすさが向上し」、痰の切れも良くなり、父本人も呼吸がしやすくなったようでした。

その姿を見て、「もっと早くこのPTと出会っていれば」と強く思いました。もしあの頃、リハビリや機能訓練の知識がもう少しあったなら、父の寝たきりの時期を延ばせたかもしれない──そう感じています。

つまり、リハビリや機能訓練はただ身体を動かすためのものではなく、その人の尊厳を守り、家族の時間を取り戻すための“希望の手段”です。

私はこうした思いを広げるためにリハビリ専門のデイサービス「リタポンテ」を開設しました。リハビリや機能改善を取り入れることで、被介護者の尊厳を守りつつ、介護者自身の心と身体も楽になるのです。

介護の不安がある場合は、まずリタポンテにご相談いただければと思います。

8.親の面倒が疲れたから施設に入れるは最善の選択?

介護の疲れが限界に達したとき、「もう施設に入ってもらうしかない」と考える人は少なくありません。自分の生活も家族の時間も奪われ、心身ともに追い込まれた状態では、その判断が一番現実的に思える瞬間もあります。

しかし、「疲れたから」という理由だけで施設入所を決めることは、長い目で見ると後悔につながる可能性が高いです。

施設に入ると、専門職のサポートを受けられる一方で、家庭のような刺激や交流はなくなります。また、ベッドを中心とした生活となるので、運動習慣は激減するでしょう。

その結果、身体を動かす機会が少なくなり、筋力やバランス感覚が急速に衰えてしまいます。親を施設に入所させた際によく聞く「急に老け込んでしまった」「痩せて衰えてしまった」といった現象は、施設入所による運動不足が主な原因です。

また、環境が変わることで不安や混乱が生じ、認知機能の低下につながるケースも報告されています。このように、「安心のための選択」が、結果として親の生活の質を下げてしまうこともあるのです。

施設への入所が悪いわけではありません。しかし、「自立を支援する」という視点を持たずに預けてしまうと、後悔が残ることがあります。

リハビリ専門のデイサービスを利用して機能訓練を取り入れれば、親の身体機能を保ちながら、介護者の負担を軽減できます。通所によって他者と関わる時間が増え、生活のリズムも整いやすくなります。

週2回デイリハ、週2回1日型のデイサービス(風呂・食事)など専門的な支援を組み合わせれば、「家で過ごす安心」と「介護者の休息」を両立させることが可能です。

本当に施設入所をさせるべきなのか悩んでいる際は、一度専門家を交えて話し合うことが大切です。

9.機能改善訓練ならリハビリ特化デイサービスを利用

親の自立を取り戻したいなら、専門的なリハビリに特化したデイサービスの利用が最も効果的です。一般的なデイサービスが入浴やレクリエーションを中心に日中を穏やかに過ごす場であるのに対し、リハビリ特化型は「身体機能の回復と維持」を目的にしたプログラムを実施します。

リタポンテのような一部施設には理学療法士(PT)などの専門職が常駐し、利用者一人ひとりの身体機能を評価したうえで訓練内容を組み立てます。立ち上がりや歩行、階段の昇降といった具体的な動作訓練を中心に行うため、家庭での「できること」が確実に増えていくのが大きな特徴です。

また、リハビリ特化型では成果が可視化されやすく、定期的な測定や記録を通して本人・家族の双方が改善を実感できます。「昨日よりスムーズに立てた」「歩行距離が延びた」といった小さな変化が、本人の意欲を高め、家族に安心をもたらします。

親が安全に、目的をもって通う場を持つことで、介護を「支える一方的な関係」から「互いに自立を保つ関係」へと変えることができるのです。

関連記事:リハビリ特化型デイサービスとは?料金や訓練内容など詳しく解説

10.リハビリ特化型デイサービスを選ぶときのポイント

リハビリ特化型デイサービスを利用する際は、「どのような訓練を、誰の指導で行うか」に注目することが大切です。同じリハビリ特化を掲げていても、訓練の質や時間、専門職の配置によって成果は大きく変わります。

ここでは、施設選びで確認しておきたい2つの重要なポイントを紹介します。

10-1.機能訓練を1時間以上受けられる

機能改善を重視するなら、1時間以上の機能訓練を実施している施設を選ぶことが大切です。訓練時間が短い施設では、体を軽く動かす程度で終わってしまい、十分な筋力維持や動作の改善が得られない場合があります。

1時間以上のプログラムを設けている施設では、筋力強化やバランス訓練、歩行練習などを段階的に組み合わせられます。時間に余裕があるため、親の体力や集中力に合わせて休憩を挟みながら進められ、無理なく継続できるのが特徴です。

また、長めの訓練では終了後のフィードバックも丁寧に行われ、成果や課題を家族と共有しやすくなります。「どれくらいの時間、どんな内容で訓練を行っているか」は、見学の際に必ず確認すべき重要なポイントといえるでしょう。

10-2.リハビリ専門職が常駐している

もうひとつの大切なポイントは、理学療法士などのリハビリ専門職が常駐しているかどうかです。

専門職がいない場合、介護スタッフによる一般的な運動支援にとどまり、専門的な評価や個別指導が受けられません。専門職が常にいる環境では、利用者一人ひとりの身体状態を定期的にチェックし、訓練内容を柔軟に調整できます。

また、転倒リスクの高い人や持病を抱える人に対しても、安全性を考慮したプログラムの提供が可能です。専門職による継続的なサポートは、体の変化を早期に把握し、症状の悪化を防ぐうえでも重要です。

施設を選ぶ際は、専門職の資格や勤務体制を必ず確認し、「誰がどのように訓練を見てくれるのか」を具体的に把握しておくことが安心につながります。

11.リハビリ特化型デイサービスならリタポンテを利用しよう

11.リハビリ特化型デイサービスならリタポンテを利用しよう

数あるリハビリ特化型デイサービスの中でも、リタポンテは本人の意欲や家族の想いに寄り添いながら、継続的な機能改善を目指しているのが特徴です。

ここでは、リタポンテが選ばれている理由と、実際に利用した方の体験を紹介します。

11-1.リタポンテの特徴

介護ストレスを減らすうえで最も大切なのは、親が「できること」を少しずつ増やし、家族の介助量を減らしていくことです。リタポンテは、そのための機能訓練を“生活の自立”につなげるリハビリ専門デイサービスです。

リタポンテの強みは、ただ運動をするのではなく、「家で困っている動作」を出発点に訓練を設計する点にあります。例えば、立ち上がりや歩行、トイレ動作など、介護者の負担が大きい場面に直結する課題を整理し、必要な動きを段階的に積み上げていきます。

また、初回から身体機能・口腔機能を評価し、3ヶ月ごとに状態を見直しながらプログラムを調整します。変化が見える形で積み重なるため、本人が自信を取り戻しやすく、家族も「少し楽になってきた」と実感しやすいのが特徴です。

事実、一般的な調査とリタポンテ利用者の要介護度進行の違いを比較すると、リタポンテ利用者の要介護への進行割合は3割にとどまっています

11-1.リタポンテの特徴

「優しくしたいのに余裕がない」「このままだと限界かもしれない」と感じたときほど、介護を一人で抱えない仕組みが必要です。親の自立を支えるリハビリを生活に組み込みたい場合は、リタポンテにご相談ください。

11-2.リタポンテを利用した人の体験談

リタポンテでは、要介護の認定を受けた方も、リハビリデイサービスを通じて、日常生活の楽しさを取り戻しています。

今回ご紹介するのは、神奈川県横浜市にお住まいの長谷川さんご家族の体験です。

コロナによる長期入院を経て退院されたお父様は、歩くこともままならず、ご家族も不安な日々を過ごしていました。そんな中、リタポンテにご相談いただき、週2回のリハビリを開始。最初はほんの数歩進むだけでも大変でしたが、スタッフが明るく寄り添いながら、一歩一歩着実にサポートしました。

リハビリに取り組むうちに、「今日は歩けた!」「疲れずに座っていられた!」と、少しずつできることが増え、ご本人もリタポンテへ通うのを楽しみにしてくださるように。半年後には、杖なしで歩行できるまでに回復され、ご家族からも「家の中が明るくなりました」とのお言葉をいただきました

11-2.リタポンテを利用した人の体験談

リタポンテでは、ご本人の体力や気持ちに合わせたリハビリを提供し、小さな成功体験を積み重ねることで自信と笑顔を引き出していきます。

12.親の介護に関するよくある質問

最後に親の介護に関するよくある質問に回答します。

12-1.介護ノイローゼの症状は?

介護ノイローゼとは、介護のストレスが蓄積し、心身のバランスを崩してしまう状態を指します。主な症状として、強い疲労感、イライラ、不眠、食欲不振、集中力の低下などが挙げられます。

中には、感情のコントロールが難しくなり、親に対して強い口調になってしまうこともあるでしょう。介護ノイローゼは特別な人に起こるものではなく、真面目に頑張っている人ほど陥りやすい傾向があります。

無理をせず、家族や専門機関に相談し、少しでも負担を軽くする環境を整えることが大切です。

12-2.親の介護は何年続く?

介護の期間は、親の健康状態や要介護度によって大きく異なります。公益財団法人 生命文化センターの調査によると、介護の平均期間は約4年といわれています。しかし、実態は1年未満で終わるケースもあれば、10年以上続くこともあるでしょう。

介護は長期化するほど、介護者の心身や経済的な負担は増していきます。そのため、最初から「長く続く可能性がある」という前提で考えることが重要です。

支援制度を活用しながら、介護を“家族だけで抱えない仕組み”に変えていくことが、継続の鍵になります。

12-3.子どもに親の介護をさせたくないのですが、どうすればいい?

子どもに介護の負担をかけたくないと思うなら、今のうちから介護予防に取り組むことが最も確実な方法です。介護を必要としない状態を長く保つことで、将来的に家族に大きな負担を残さずにすみます。

介護予防とは、体を動かす・栄養をとる・社会と関わるといった、基本的な生活習慣を見直すことから始まります。特に、歩行や立ち上がりなどの基礎動作を維持するための機能訓練は、日常の自立を支える重要な要素です。

特に会社勤めが長かった男性は、退職後に積極的に地域や趣味を活かし社会参加を必ずしてください

社会参加する機会をしっかりと設けることで、筋力や認知機能だけでなく、メンタル面も安定させられます。

また、健康なうちに介護保険や地域支援の仕組みを理解しておくことも大切です。「いざという時」に利用できる制度を知っていれば、子どもにすべてを任せる必要がありません。

自分の希望を家族と共有しておくことで、介護が必要になったときもスムーズに支援を受けられるでしょう。